インド哲学・仏教思想

意識の諸状態

四つの意識状態 人間の意識は複数の状態をとりうる。そして複数の意識状態に対応した複数の現実(reality)が存在する。たとえば、古代インドの『マーンドゥキァ・ウパニシャッド』は、人間の意識状態を四種類に分類している[*1]。 1 覚醒状態 2 夢のない…

ヨーガと瞑想

インド的世界観の底流に流れているのは、輪廻(saṃsāra)からの解脱(mokṣa)という発想であり、その基本は、西洋近代科学の唯物論(materialism)とは反対の、唯心論(spiritualism)である。mokṣaは英語ではliberationと訳されたりもするが、物質的な身体…

輪廻と解脱

輪廻の観念 地球上のほとんどすべての伝統社会が、死後の霊魂という観念を持つ。転生、つまり霊魂がふたたび肉体に宿って現世に戻ってくるという観念を持つ社会も世界各地に存在する。古代インド哲学とそこから派生した仏教思想を特徴づけるのが輪廻転生の観…

【資料】ウェーバー「世界宗教の経済倫理」

われわれがこれから考察しようとするインドの宗教意識は、中国とはきわめて対照的に、かつてこの地上に出現した宗教倫理のうちで理論的にも実践的にももっとも徹底した現世否定の諸形態を生み出しただけではない。それに照応する「技術」もまたここで最高度…