通常「体温」といえば脇の下で測る温度のことだが、体温は測る場所によって異なる。
計測部位による体温の差[*1]
高い精度が必要とされる基礎体温は舌下で計測することが多く、逆に多人数の体温を早く測る場合には耳や額に赤外線を当てて測る方式が一般的である。
最も正確な深部体温は直腸で測る。心拍数と相関した日内変動がある[*2]
直腸に体温計を常時挿入しておく方式はもっとも正確である。体温の日内変動を正確に調べることができる。
ただし、継続的に深部体温が測定できる反面、計測される当事者にとっては些か不快で不便である。
排卵のある年齢の女性の場合には卵胞期と黄体期で基礎体温が0.3℃程度ことなる。基礎体温は朝、舌下で計測するのが一般的である。
記述の自己評価 ★★★☆☆
(一般的に知られていることを並べただけ)
CE2020/05/13 JST 作成
CE2020/05/20 JST 最終更新
蛭川立
*1:江口正信 (2016).「体温の測定部位によって温度差があるのはなぜ?」『看護roo!』(2020/05/17 JST 最終閲覧)
*2:小山恵美 (1993). ヒトの日常生活における直腸温と心拍数計測および両者 目内変動の相関関係 BME, 7, 23-30.
*3:[無署名記事](2018).「女性ホルモン検査でわかること2・不妊と卵巣予備能」『鶴川台ウィメンズクリニック』(2020/05/20 JST 最終閲覧)