脳の系統発生と個体発生

脳の系統発生

脳の系統発生と個体発生の過程を振り返ると、その複雑な構造の成り立ちがわかる。


脊椎動物の脳の系統発生[*1]

脊椎動物の脳」も併せて参照のこと。哺乳類においては、サル目(霊長類)と並んでクジラ目(鯨類)で大脳が発達している。

脳の個体発生

個体発生は系統発生を繰り返す。受精卵に始まる[*2]個体発生のプロセスは、単細胞生物に始まる系統発生のプロセスの繰り返しである。外胚葉が陥没して形成された神経管の先端が膨らみ、脳が形成される。

http://www.actioforma.net/kokikawa/koki/seisinkiso/fig1.jpg
ヒトの中枢神経系の発生過程[*3]



2018/11/04 JST 作成
2019/05/25 JST 最終更新
蛭川立

*1:村上 安則 (著)・ 徳野 博信 (編)(2015). 『脳の進化形態学 (ブレインサイエンス・レクチャー 2)』 共立出版, 243.(孫引き)

脳の進化形態学 (ブレインサイエンス・レクチャー 2)

脳の進化形態学 (ブレインサイエンス・レクチャー 2)

*2:後生動物の精子は後部に枝分かれのない鞭毛が一本あり、共通祖先である原生生物の形態を残している。

*3:川村光毅「脳の形態と機能―精神医学に関連して I. はじめに」(2019/10/25 JST 最終閲覧). なお、胎生齢は受精時を0週とするもので、便宜上、最終月経開始日から0週と数えはじめる妊娠齢よりも、およそ2週間短い。