【資料】ガーフィンケル「エスノメソドロジー命名の由来」

さて、当座のあいだでも、こういった内容を覚えておくためのレッテルを見つけなくてはならない。どうしたら覚えておけるのか。「エスノメソドロジー」を使い始めたのは、このようなわけなんだ。「エスノ」という言葉は、ある社会のメンバーが、彼の属する社会の常識的知識を、「あらゆること」についての常識的知識として、なんらかの仕方で利用することができるということを指すらしい。(p. 16)
 
エスノメソドロジーとは社会のメンバーがもつ、日常的な出来事やメンバー自身の組織的な企図をめぐる知識の体系的な研究だ。この場合、われわれ研究者は、そのような知識が状況に秩序を付与し、また当の状況の一部にもなっているとみなす。(p. 19)
 
ハロルド・ガーフィンケルエスノメソドロジー命名の由来」[*1]



CE 2020/05/31 JST 作成
蛭川立